他に誰が信じるのか?

ピアノを手放してから気づくことがいろいろある。今は手放してよかったと思っている。代わりに電子ピアノを買ったので、作曲や練習にはそんなに不便を感じない。むしろ電子ピアノで既存のピアノ曲を弾くと、表現の上で何だか上手になった感じがして危ないwww

 

久しぶりに(ていうか何年かぶりに)自分の曲を弾いてみた。胸が熱くなり鳥肌が立った。それはなぜか、単純にいい曲だと感じたからだ。

最近はコンクールに応募しても落ちるし、胸を張って私は作曲家だと言える状態ではないし、これがシバミツの代表曲だと世の中一般に認知されている曲も無いし、挙げればキリが無いほどネガティブ思考になり、このままひっそり誰にも気づかれずに一生を終えるのかなと考えることもあったり……。

そんな時に自分の曲を弾いて自分の曲に鳥肌が立ってハッとした。

自分で自分の曲をいい!と思った。自分が自分を認めないで他に誰が認めてくれるのか、自分が自分の作品を認めてあげずに他に誰が認めてくれるのか、たとえ一寸の才能でも自分が自分の才能を信じてあげなくて他に誰が信じてくれるというのか。

恥ずかしながらそのことにやっと気がついた。今まではなぜ自分の作品は売れないんだろうとか、楽譜を出してもなぜ売れないんだろうとか、他人の評価ばかりを気にしていたと思う。

自分がまず自分のファンにならないと何も始まらないんだと思った。そう思ったのは初めてだった。いつも自分のことに対して後ろ向きだったと思う。

正月など、親戚のお宅に伺うと手料理でもてなしてくれて、「おいしいからたくさん食べて!」と言ってくれるが、その精神が僕には必要だなぁと思った。自分の曲を「この曲いい曲だから聴いて!」と。

演奏する地を見つけなければ。